音楽イベント(雅楽)
音楽イベントでは雅楽の生演奏を鑑賞できます。雅楽は、日本古来から継承されてきた音楽の一つ。飛鳥時代の仏教伝来のころに日本に伝わりその布教のなかでも使われてきたといわれていて、仏教との関わりも深い音楽です。
演奏は雅楽の装束に身を包んだ身延山大学の学生によるシンプルな三重奏。和楽器は雅楽の中心的な役割をはたす代表的なもので、竹のパイプが連なった笙(しょう)と短い縦笛のひちりき、横笛の龍笛(りゅうてき)です。笙は天から差し込む光、ひちりきは地の人の声、龍笛は龍の声を表し、この3つの和楽器がそろうことで世界を表すといわれます。
曲は、日本人ならお正月などに一度は耳にしたことがある「越天楽」や「やたらめったら」の語源にもなっている「やたら」などが演奏され、雅楽らしい心地よい緊張感のある音色や独特のリズムを楽しめるでしょう。合間に雅楽の成り立ちなどの説明もあり、近くで楽器や楽譜も見せてもらえます。
フルートやオーボエなどの西洋楽器に触れる機会は割とありますが、和楽器は直接目にしたり音を聞いたりという機会はなかなか少ないでしょう。仏教を学ぶ学生が集う身延山大学が近くにあるからこそ触れられる音楽体験になっています。