能のワークショップ

能のワークショップ

能のワークショップでは、プロの能楽師によって能装束の着付けや演目が披露されるなど、間近で能にふれられる体験ができます。能とは能面を身につけて行われる舞台芸術で、約600年前の室町時代に世阿弥によって完成されました。

日本人の美意識や精神性を伝え続ける能は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されその価値は世界でも認められています。この体験は本物の日本に触れてみたいという外国人の方も、伝統芸能に興味のある日本人の方も楽しめるでしょう。

過去のワークショップでは、重要無形文化財総合指定保持者の能楽師である小川博久氏を迎えて行われました。わかりやすく能の歴史や舞台構成などを解説をしたのちに、「羽衣」という演目に登場する天女の幾重もの装束の着付けや演目のワンシーンが披露されました。そのシーンは天女が舞を踊るという演目のクライマックスで、そのあまりの迫力と美しさに観客の方も圧倒されていました。

演目後の会場には、実際に能の舞台で使われている小道具やさまざまな表情の能面も展示され、実物に触れられる貴重な機会も。能は由緒ある伝統芸能ですが、この体験では通常の能の楽しみ方とは異なる、親しみやすく楽しめる工夫が凝らされています。