篆刻体験
篆刻(てんこく)体験では、世界で一つだけのオリジナルのはんこを作ることができます。体験をする場所は身延のとなり町で、全国のはんこの生産量の多くを占める「はんこの里」として知られている六郷(ろくごう)という地区です。
ここで作られているはんこは「甲州手彫印章」として伝統工芸品にも認められています。
明治のはじめごろに山梨県は水晶をたくさん採掘できるようになり、その加工技術の振興とともに水晶で彫るはんこが生まれました。現在は石や象牙、ゴムや金属などさまざまな材料ではんこが作られていますが、その伝統技術は代々磨かれながら現代まで継承されているのです。
篆刻体験では、自分の名前の一部を彫ってはんこを作ります。所要時間は1時間半ほど。あらかじめ名前のどの文字を彫りたいのかを伝えておくため、はんこの材料の石を渡されるときには、その彫る面にお手本の文字が書かれた状態で渡してもらえます。
石は彫りやすい柔らかめのものを使って、印章彫刻士がていねいに指導してくれるため、初心者や子どもも安心して体験することができます。ここでしかできない伝統工芸品を作ってみたい方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。