写経体験
写経体験では、覚林坊のお堂のなかで写経ができます。写経とはお経を書き写すことで、ここでは硯と墨、筆を使って日蓮宗のお経である法華経を書き写していきます。もともと写経は僧侶の修行の一つであり、黙々と書き写すことで心を落ち着かせて煩悩を取り除くために行われてきました。
この体験では覚林坊オリジナルの写経セットが用意されていて、誰でも取り組みやすいように初級、中級、上級のコースがあります。初級で書き写すのは「法華経の教えに帰依する」という意味を表す「南無妙法蓮華経」という7字の題目。とても短いですが、この題目を唱えることでもとの長い法華経を唱えるのと同じ功徳があるといわれています。
中級、上級では法華経の内容が長くなり文字数が増えます。完成したら、巻物になるので持ち帰って旅の思い出としてください。
覚林坊は身延山久遠寺の門前町にある宿坊です。そのお堂では、目と学業の仏様として親しまれている日朝上人を祀っていて、写経体験はこのなかで行います。日々の仕事や生活から離れた厳かな場所で、静かに自分と向き合いながら一心に筆を動かせば、しだいに心が整ってすっきりしていくのが感じられるでしょう。ぜひ気軽に体験してみてください。