おてらんち
「おてらんち」とは「お寺で食べるランチ」として覚林坊が提供している創作精進料理です。肉や魚、動物性の食材を使わず野菜や穀物を中心に調理した精進料理は、昔から修行僧の食事として提供されてきた伝統的な日本の料理。おてらんちでは湯葉を中心として、あけぼの大豆や旬の野菜を使った、身延山地域ならではの料理を味わえます。
料理の内容は時期によって異なりますが、生湯葉のお刺身や湯葉の桜蒸し、あけぼの大豆の納豆と揚げ湯葉の和え物など湯葉づくしです。「精進料理は質素で味気ない」といったイメージを持っている方も、おてらんちの華やかさと味わいの豊かさに驚かれる方が少なくありません。
湯葉は、かつて日蓮聖人の弟子たちが師の体を気遣って作り始めたといういわれがあることから、身延山周辺の特産品となっています。おてらんちでは、さまざまに調理した湯葉の味や食感の違いも楽しんでいただけるでしょう。
覚林坊は日朝大上人によって開かれた、身延山の門前町にある宿坊で、夢窓国師が作庭したと伝わる身延町指定文化財の日本庭園もあります。食事とともにその趣あるお庭の風景も楽しみながら、ほっと落ち着いたお昼のひとときをお過ごしください。