野菜曼荼羅体験
「曼荼羅」とは、仏教の世界を描いた絵画のこと。「砂曼荼羅」と呼ばれるやり方では、祈りをこめながら砂で曼荼羅を描き、完成後、全て崩して川に流します。砂がさらに海へと流れ、祈りとともに世界に広がっていく様は、仏教の教えの一つである諸行無常を表しているのです。
「野菜曼荼羅」はこの食体験バージョンといったもの。動物性食材を一切使用しない和ヴィーガン料理をビュッフェ式に選び取り、各自願いを込めながら、白いお皿に「曼荼羅」を描くように盛りつけをします。
できあがった「曼荼羅」は食べることで、水分とともにお腹を通ってやがて排出されます。同時に満願成就の祈りも体の内から外へと流れ、心身がととのって完結するというのが、このワークショップです。
本物の曼荼羅では、仏様や幾何学模様などがよく描かれますが、ここでは気にせず気持ちの赴くままに作ることがポイント。自身の心を素直に映した小宇宙が、お皿の上にできあがるでしょう。
身延町特産のあけぼの大豆や旬の野菜をたっぷり使った和ヴィーガン料理の品々は、彩り豊かで美しく、滋味深い味わいも魅力的。宿坊での清廉な空気のなか、五感で楽しみながらできる、ちょっと珍しい食のととのい体験です。